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世紀を越えて物語を伝える、イギリスの世界遺産・カンタベリー教会のステンドグラスの窓

もう、ずいぶん前のことですが、友達夫婦と出かけた旅先で訪れた
イギリスの世界遺産・カンタベリー大聖堂。
1400年の歴史を誇る英国教会の総本山です。



個人旅行だったので、ゆっくり見学できましたが、
広さが東京ドーム2個分以上というだけあって、
ほんとうに半端じゃない広さで、
途中で、休みやすみ見て歩いたことを思い出します。。。

イギリス初といわれるゴシック様式の建築や
ステンドグラスもとても見ごたえがあり、とにかくすべてが圧巻でした!



大聖堂のほとんどの窓には、
聖書をもとに描かれたステンドグラスが施されていて、
イエス・キリストの受難やベケット大司教の生涯を伝えています。

キリスト教では、神様は光であり、
虹は神様からのメッセージであるとされています。

旧約聖書のノアの洪水神話の後で、
神が二度と洪水で人類を滅ぼさないと約束した際に、
虹をその契約の印としたとされています。

虹は平和の象徴なのです。

教会のステンドグラスは、神さまの光であり、
そのメッセージである虹を象徴するものであり、
光り輝く天国を表すとも言われています。

また、文字を読めない人たちにも分かるようにと、
聖書の内容を絵解きしたものでもあります。

ガラスが教会に使われ始めたのは、8世紀ころと言われています。
ガラスの絵付けには、グリザイユと言う特別な顔料が使われ、
線描きと塗りつぶし、陰影描きを繰り返し、古びさせ、そのつど焼成します。

顔料の成分はガラスと金属の粉です。
赤は金粉、青はコバルト、緑は酸化銅、
紫はアレキサンドリアナイトという
宝石の粉を使って色を生み出すため、
ガラスそのものがとても高価なものですし、

一つひとつのパーツに絵柄を描き作り上げる工程も、
窓一面を覆うバーツを制作し、鉛戦で組み立てる工程も、
気が遠くなるほどの作業です。

そうして作られたステンドグラスには、たくさんの想いがこめられ、
風雪に耐え、世紀を越えて多くの人々に聖書の物語を伝え続けています。

ガラス七色七変化🎵
虹子

 
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